「倍返しだぁ」

博士はそう言って隆史の肩を256回殴るべく数を数えながら最初のうちは肩パンチを元気よくたたいていたものの途中で飽きた.あらいやだ.2のべき乗の途方もなさに明け暮れたグラウンドの砂埃が視界を阻む乾いた口に砂利ついたあの日々.両脇を上司に囲まれタクシーに乗った隆の手は己の汚物で汚れていたのだけれども奇しくもトイレットロールを持っていたのでそれで何とか事を為す.そう思いったってロールを手に取るとロールに汚物付着.しょうがないのでロールを巻いてまっさらな部分純白を追い求めて巻き取れど巻き取れど手が汚れているので巻いたそばから汚れていくの.そうゆう夢.